包茎手術

当院の包茎手術について

当院の包茎手術について当院は大阪府高槻市に開業して50年、泌尿器科を専門とする医療機関として多くの方の治療に当たってきました。泌尿器科には非常にデリケートなお悩みもあり、とくに男性の包茎のお悩みなどは相談もできずお一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。当院では長年にわたる実績と患者さん本位の治療を通してお一人お一人のお悩みに真摯に向き合い、最適な解決策を提案してまいります。まずはお気軽にご相談ください。

包茎とは

男性器の亀頭が包皮に包まれていて露出していない状態を包茎といいます。生まれてくるときは誰もが包茎です。男性器の発達にしたがって包皮と亀頭の癒着が徐々にはがれ、思春期前後の急速な男性器の発達を経て亀頭が露出するようになります。ただし、大人になったら誰もが包皮が剥けて亀頭が露出するというわけではありません。一説には、日本人男性の7割異常は包茎だともいわれています。
包茎には以下の3種類があります。

包茎の種類

仮性包茎

平常時は亀頭が包皮に被われていますが、勃起すると亀頭が露出します。手で包皮を剥いて亀頭を露出させることもできます。包茎の中でもっとも多いタイプです。

真性包茎

亀頭が完全に包皮に被われていて、勃起時や手で剥いても亀頭が露出できない状態です。亀頭と包皮が癒着を起こしていて、性交時や排尿時に痛みを感じたり機能的に支障をきたしたりすることもあり、手術が必要になることも多い包茎です。

カントン包茎

通常は亀頭が露出していませんが、手で剥いて露出させることができます。しかし、包皮輪(包皮の先端)が狭いため、勃起時に無理して剥いてしまうと元に戻せず、包皮が陰茎を締め付けて痛みを伴う包茎です。場合によっては亀頭がうっ血して紫色に変色することもあり、その場合には手術が必要になります。

包茎手術の必要性

包茎は病気ではありませんので、生活に支障がなければとくに治療の必要はありません。包茎手術が必要かどうかは衛生面や、排尿、性行為の機能面に支障があるかどうかです。とくに包皮と亀頭の間にたまる恥垢を洗い流して清潔を保てないと、臭いに悩まされるだけでなく、さまざまな感染症などの温床となります。

排尿障害

包皮口が狭いために尿が飛び散ってトイレを汚してしまって排尿がスムーズにできないことがあったり、残尿感、頻尿などの症状が出たりすることもあります。とくに真性包茎で亀頭の露出が難しい場合には、日常生活に支障をきたすこともあります。このようなケースでは、包茎手術はQOL(生活の質)向上の有効な手段となります。

亀頭包皮炎

亀頭や包皮が細菌などに感染して赤くただれたり、かゆみや痛みを感じたりします。包茎のために亀頭と包皮の間の恥垢が洗えないで不衛生になると炎症を起こしやすくなります。
抗菌薬の内服や軟膏でよくなりますが、たびたび亀頭包皮炎を発症するようであれば包茎の手術を検討してもいいでしょう。

陰茎がん

陰茎に発生するがんです。発症率は低いといわれていますが、包茎だと発症リスクは10倍になるといわれています。喫煙による発症リスクが3倍ですから危険因子としては相当高率です。包皮の内側に分泌物や微生物がたまり、刺激され発がんを促すと考えられています。未然に防ぐには包茎手術が有効です。

手術方法

当院では以下の2つの手術方法を採用しています。

包皮環状切除術

亀頭の根元部分で包皮を輪状に切除して縫合し、亀頭を露出させます。亀頭の根元を切開するため、縫合跡が目立ちません。溶ける糸を使用するため抜糸の必要はありません。

背面切開術

陰茎の背面の包皮を縦に切開して、これを横方向に縫合することで包皮を縮めて亀頭を露出させます。

手術の流れ

Step1相談・診察

包茎はお一人お一人で状態・程度が異なります。これを確認しながらお悩みを伺い、最適な手術方法(包皮環状切除術/背面切開術)、スケジュールをご提案いたします。

Step2麻酔・手術

手術当日、ご自宅で剃毛を行っていただき、来院してください。
手術は局部麻酔で行います。皮下組織に麻酔薬を浸潤させる浸潤麻酔法と、陰茎の根元の神経束を麻酔する背面神経ブロック麻酔法とで陰茎全体に麻酔がかかるため、手術中の痛みはほとんど感じません。
縫合後は患部に包帯を巻く処置をしますが、薄い包帯を使用するためズボンの上からでも目立ちません。手術時間は麻酔から終了まで60分程度です。

Step3経過観察通院

その後、経過観察、ガーゼ交換などで手術翌日は必ず通院をお願いしています。

よくある質問

縫合跡は目立ちませんか?

亀頭直下に縫合跡がきますので、ほとんど気になりません。包茎手術をしたことがコンプレックスになることも私たちは理解しています。できるだけ自然な仕上がりになるよう、技術を磨いてていねいな施術を心がけています。

手術後に痛みが残ることがありますか?

包皮とはいえ切除する手術ですので、術後2、3日は痛みが残ることもあります。痛みがある場合には痛み止めなども処方しますので、遠慮なくご相談ください。

勃起をしても痛みを感じたりしませんか?

皮を切りすぎたりして痛みを感じるケースもあるようですが、当院では経験と実績を積んだ医師が包皮の余剰をきちんと計測して手術を行いますので、術後の勃起で痛むことはありません。

術後、性行為はいつから可能ですか?

術後1週間程度は、マスターベーションを含め控えるようにしてください。

飲酒は問題ありませんか?

アルコールの作用によって血管が拡張し出血を起こすリスクがありますので、手術前・手術後の1週間はアルコール摂取を控えてください。

包茎手術は高齢でも可能ですか?

問題ありません。実際に高齢の方で包茎手術を受けている方もいます。

包茎手術で早漏が改善しますか?

包茎=早漏、ということではありませんが、早漏の原因に包茎が挙げられることがあります。包皮が被っていることで亀頭が刺激への耐性をもちにくいために早漏になるというものです。包茎手術後、亀頭が露出していることで常に下着などの刺激を受けて、耐性を獲得することが期待できるかもしれません。

手術して包茎が完治するまでにどのくらいの期間がかかりますか?

個人差がありますが、完治という意味では最低でも1ヵ月はかかると思っていてください。

手術費用

手術 料金(税込)
環状切除 70,000円 (※8月1日以降の手術より)
背面切開 60,000円 (※8月1日以降の手術より)